米ファッション誌「Teen VOGUE」の6月号にて、『アナルセックス解説特集』が掲載され、大きな物議を醸している。
VOGUEといえば、米コンデナスト社が刊行するラグジュアリー誌で、「Teen VOGUE」はその姉妹誌にあたり、ティーンエイジャー向けのファッション誌として人気。(日本では発行していない)
Photo via : Teen VOGUE
6月号に掲載された『アナルセックス解説特集』は、セックスの専門家であるジジ・エンゲルによって、アナルセックスについての誤解を解き、正しい方法を伝える目的で執筆された。
エンゲルは特集の目的についてこのように話す。
「もちろん、ネット上にはアナルセックスについての情報がたくさんあるわ。だけど、そのほとんどの情報がポルノかアナルセックスについて既に知識がある人のためのものなの。ティーンエージャーはどこから情報を取り入れたらいいの? LGBTQの若者たちは?そう思ってこの記事を執筆したわ」
エンゲルの言う通り、このアナルセックス解説特集は、アナルセックスについての基礎を、例えば「最初はゆっくり」「ローションはたっぷりと使う」「ちょっと漏れちゃうかもしれないけど気にしないで」など、丁寧に解説している。
アナルセックスについての特集は、現代の若者にとって有益に思えるが、特集についてよく思ってない人たちも多かったようだ。特集は、掲載後すぐに多方面から非難を浴びた。
英インディペンデント紙は、アナルセックス解説特集について「我々大人の女性が負う次世代の女性に対する責任は、彼女たちに自尊心を持たせること、また男性に対して何ができるかやセクシュアリティによって女性たちの存在が定義されてしまう文化と闘えるようにすること」と否定的な記事を公開している。
多くのキリスト教団体も特集を非難した。中には「Teen VOGUEはソドミーという不自然なゲイセックスを蔓延させている」などというタイトルでTeen Vogueを非難する記事を執筆したキリスト教団体もあった。
非難の中で最も目を引くのは「アクティビスト・マミー」というブロガーだろう。夫と10人の子ども、そして自身のフェイスブックページに180,000人のフォロワーを持つキリスト教徒の彼女は、Teen Vogueの特集に、文字どおり「怒り心頭」だ。
彼女は、すぐさま特集を非難するための動画を作り公開した。動画の中で彼女は鬼の形相で、一人森の中でアナルセックス特集についてブチ切れまくった。
「Teen VOGUEがこんなクズ特集を作ったなんて許せないわ!」
「あいつらは子どもたちにソドミーというキリスト教の教えに反した不自然なセックスの仕方を教えてるのよ!アナルセックスをね!」
「答えは簡単。子どもたちにセックスなんて教えないこと!」
そして彼女は、特集が掲載された雑誌を破り裂き、焚き火の中に投げ捨てた。
「こんな雑誌なんて、編集者の腐った頭と一緒にドブに捨ててしまえばいい!」