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【インタビュー】「性差を超越する」TOOT新社長が語る、パンツの魅力とは?

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今年で15年目を迎えるパンツメーカーTOOT。

「ゲイパンツといえばTOOT」といわれるほど、圧倒的知名度を誇る同ブランドだが、長年その実態は謎に包まれていた。

 

そこで、今年4月からTOOT新社長に就任した枡野恵也さんに、同ブランドやパンツの魅力を語ってもらった。

 

 

TOOT1

 

枡野恵也/1982年生まれ。東京大学法学部卒。マッキンゼー・アンド・カンパニーを経て、レアジョブ、ライフネット生命の立ち上げに参画。今年4月よりTOOT新社長に就任。ダリを思わせる口髭が特徴の個性派社長。

 

 

もともとはゲイ向けに作っていなかった?TOOTの知られざる誕生秘話

TOOTは今年で創業15年目。国内ゲイパンツの火付け役といっても過言ではない、老舗パンツメーカーだ。となると、最初からゲイ向けに作っていたのだろうか?

 

「15年前には、機能性が高くかつお洒落なパンツというのはメンズ下着では殆どなかった。そこで、創業者の『履き心地にこだわりつつお洒落なメンズ向けパンツを作りたい』という想いからスタートしたブランドなんです。」枡野さんは語る。

 

TOOTは当初、新宿・伊勢丹メンズ館の立ち上がりと時期が重なったこともあり、オープン時から伊勢丹で販売。その後、口コミでゲイコミュニティーに広がったそう。

なので、特段ゲイコミュニティーに対して作ったわけではなく、高機能でデザイン性の高いメンズパンツとしてスタートした結果、それがゲイ達にウケたというわけだ。今では一般層にも広く浸透し、アジアを始めとした海外にも進出している。

 

 

TOOTといえば、どんな状態でもフィットする独特の履き心地が特徴だろう。

「究極にフィットするTOOTのパンツは、一度履いて頂くとリピートされる方がかなり多いんです。また、パンツブランドは海外で大量生産されるのが主流ですが、TOOTでは宮崎県にある自社工場で手作りしています。一つ一つミシンで作られる純国産ブランドなんです。」

 

また、同ブランドはそのデザイン性にも定評がある。

「デザインは創業者が行っていましたが、今は自社の2代目デザイナーが全てデザインしています。デザインは、『セクシー&スポーティー』を意識しており、単なるエロに寄らないよう気を遣っていますね。」

 

 

TOOTパンツ

*バラエティに富んだTOOTのパンツ/公式サイトから

 

 

「あと、あまり知られていないですが、年に2回コレクションをしていて、カラーバリエーションを含めると年間150型ほど出しているんです。おそらく、国内外のパンツメーカーでここまでコレクションを出しているのはウチだけじゃないでしょうか(笑)」

 

年間150型というと、毎週新商品が出ている計算になる!ちなみに、次回コレクションは来年1月公開予定とのことだ。

 

 

東大卒、マッキンゼーを経てパンツメーカーに就いた異色の経歴

新社長となった枡野さんは、東大卒からマッキンゼーに入社し、レアジョブ、ライフネット生命立ち上げを成功させるなど輝かしいキャリアの持ち主。だが何故、TOOTのようなパンツメーカーに就いたのだろうか?

 

「正直言うと、最初はTOOTのことを知らなかったんです。ですが、あるキッカケでTOOTを知って履いた時に、衝撃を受けたんですよね『なんじゃこりゃ!!』と。ものすごくフィットするし、その上ファッション性も兼ね備えていて感動しました。」「昔からカラフルで個性的なファッションが好きだったので、TOOTはまさしく自分の求めているパンツだったのです。」

 

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