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アメリカの田舎にある「ハッテン場」に行ってきた

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旅ライターのがぅちゃんです。「LGBTQの可視化は完了した」と言っていい環境の、クインジー(Quincy)。アメリカのマサチューセッツ州にある、小さな町です。ゲイが隠れる必要が無さそうな町のハッテン場はどうなっているのか? 行ってきました。マサチューセッツ州のクインジークインジーの住宅街。2004年にアメリカで初めて同性婚を認めて以来、今や「LGBTQの可視化は完了した」と言っていい様子のマサチューセッツ州。そんなマサチューセッツ州の州都「ボストン」の隣にあるのがクインジーです。海辺の落ち着いた町で、「怖くないスティーヴン・キング作品」のような雰囲気。観光で目立つ地域ではないものの、名所はあります。アメリカのミスド「ダンキンドーナツ」の一号店、クインジー採石場、金門市場など。(大統領も二人輩出しています。)ダンキンドーナツの「フレンチクルーラー」。クインジー採石場。ほどほどにマリファナの匂いがする。界隈では有名な、金門市場(Kam Man Market)。中国の空港みたいな雰囲気。平和なクインジーですが、ゲイバーはありません。ゲイのためのナイトライフはボストンにおまかせ、といった様子。クインジーの、モズウェタセットの丘モズウェタセットの丘にて。クインジーにハッテン場は無いと思いきや、地元の人いわく、あるにはあるそうです。それが「モズウェタセットの丘(Moswetuset Hummock)」。ネイティブ・アメリカン(アメリカの先住民族)に関する土地で、アメリカ合衆国国家歴史登録財(アメリカの文化財のようなもの)に指定されている、由緒正しき場所。試しに、地元のゲイの知り合いに「モズウェタセットの丘」と言ってみると、「あ〜」という反応でした。モズウェタセットの丘からの眺め。モズウェタセットの丘を一言で表すと、海が見える丘。おだやかで最高です。現地住民の散歩ルートになっているようで、ゲイアプリで見かけた男性も犬と歩いていました。ハッテンかな?と観察するも、「散歩」という様子。岩場もある。イタズラにしては創作意欲が高い意匠。岩場には、散歩ではなさそうな人もいました。俳優のリチャード・ジュエルのような図体で、かなり緊張している様子。体調も悪そう。心配になったので話しかけてみると、どうやらハッテン中とのこと。すこし緊張がほぐれます。アイスブレイクついでに周辺のおすすめゲイバーについて聞いてみると「俺はゲイじゃないんだぜ」と、怒られました。申し訳ないです。展示物で頭を冷やす。展示物の近くにはガレージがあり、車で休憩中の人も。一瞬リチャード・リールに見えた高齢ドライバーと話したところ、ハッテン中とのこと。ドライバー曰く、「ハッテン場についてはよくわからないが、ここはたまに来る。既婚者でクローゼットだから、ゲイバーには行かない。」 なるほど。「家まで送ろうか?」と聞かれたので「ウーバーです?」と答え、たがいに「はは〜」となったところで、ハッとしました。クローゼットのゲイっているんだな、と。LGBTQの可視化は完了してないんだな、と。隠す必要を感じる人がいるんだな、と。マサチューセッツ州で…。約20年前に同性婚が実現した地域でも、今こんな感じなんだな、と。ボストンの住宅街。クインジーやボストンより保守的な京都から来たゲイの外国人観光客として、ちょっと浮かれていた自分に気づきました。モズウェタセットの丘で…。ちなみにボストンの姉妹都市の京都では、6月がプライド月間となっています(2022年より)。益々のご発展をお祈り申し上げます。関連記事|マサチューセッツ州のハッテン場のまとめ記事 >>The post アメリカの田舎にある「ハッテン場」に行ってきた first appeared on ジェンクシー.

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