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ブルネイ、同性愛を死刑にする法案を停止へ。批判相次ぎ

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先日、「同性行為は死刑」とする新法案が施行されたブルネイにて、5月5日、国王が一旦法案を保留にする考えを明らかにした。

 

差別法案に世界中から批難殺到

 

ブルネイのボルキア国王

 

イスラム教徒が大多数を占めるブルネイでは、4月から同性愛行為を行なった者は石打ちの死刑に処するという、残忍かつ差別的な新法案(シャリーア法)が施行された。

これに対して、国際人権団体をはじめ世界中から批難が殺到。

 

さらに、米俳優のジョージ・クルーニー、オープンリーゲイの歌手エルトン・ジョン、著名TVホストのエレン・デジェネレスらセレブも声を上げ厳しく批難。ブルネイ国王が所有する世界中のホテルの使用をボイコットするよう呼びかけた。

 

ブルネイ国王は、ロサンゼルスの「ビバリー・ヒルズ・ホテル」、ロンドンの「ドーチェスターホテル」ら、全世界に9つのラグジュアリーホテルを経営している。

 

ロンドンのドーチェスターホテル前では、100人以上が抗議に訪れ、「Shame on you!(恥を知れ)」のシュプレヒコールが巻き起こった。

 

 

 

 

そんな世界中からバッシングを受けたブルネイは、今月5日に同法案の施行を一旦見送ると発表。

 

ボルキア国王は、「誤解によって懸念が起きている。誤解が払拭されれば法の利点は明らかになる」と説明。続けてブルネイは20年以上にわたり事実上の死刑執行を停止していると話した。

 

一旦停止の措置を取るが、その後の罰則については明らかにされていない。

 

21世紀にもなり同性愛を死刑にする国があることは非常に残念だが、世界中から多くの人々が声を上げたことが死刑を食い止めることができた事例だ。

 

ブルネイだけでなく、特にイスラム圏では同性愛に対する差別が非常に強く存在する。

ブルネイの隣にあるインドネシアでも、一部の州にて同性愛行為は犯罪にあたり、ムチ打ちの刑に処される。

 

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