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ゲイの議員、HIV陽性をカミングアウト。HIVへの偏見をなくすため

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イギリスにて、労働党のロイド・ラッセル・モイル議員が、HIV陽性であることを議会でカミングアウト。

12月1日の世界エイズデーに合わせ、自身の演説の中で行われた。

 

 

 

 

オープンリーゲイとして活動する下院議員のモイル氏は、いまだに残るHIV陽性者への偏見・差別をなくす目的でカミングアウト。

世界エイズデーの2日前、ブライトン・ケンプタウン議会にてこうスピーチした。

 

「来年、私がHIV陽性と診断されてから10年になります。当時私は22歳で、初期の段階で診断されました。それ以来治療を続けており、常にセーファーセックスを行うことで、生き延びただけでなく以前と変わらない生活とパートナーを持つことができています」

 

モイル議員は、HIV陽性に対する偏見がまだまだ社会にあると話す。

 

「HIVはひどく誤解されています。(中略)HIV陽性者であっても、私と同じように薬物療法の副作用がほとんどなく、他の人と同じように長く生きることができます」

「私のこの告白が、HIVに対する偏見がなくなることを願っています。効果的な治療がHIV陽性の人々の健康を保ち、また彼らのパートナーに感染させる危険性がないという事実を。この話を聞いて、もしかしたらHIV検査をする人が増えたり、HIVの人は早期に治療を開始してくれるかもしれません」

 

「HIVを持っている人や最近診断された人は、日常生活のあらゆる面において支障をきたすことなく生活ができます、その事実を知ってほしいです」

 

 

 

 

このカミングアウトに対し、労働党の党首ジェレミー、コービンは、モイル氏を称賛。

 

コービン氏は「彼のスピーチは大きな勇気です。労働党全体が彼を誇りに思っています。彼の尊厳と希望は、世界中の人々、つまりHIV陽性者や彼らと共に暮らす人々に影響を与えてくれることでしょう」と声明を出した。

 

モイル氏が語るように、最近の研究では、HIV陽性者の寿命は感染していない人とほぼ変わらず、また、正しい治療をしてウイルスが検出限界以下であればセックスで他人へうつすことはないと、科学的に証明されている。

 

関連記事 >> 2018年版、エイズの最新事情

 

現役の下院議員がHIVをカミングアウトしたのは初めてであり、このニュースは世界エイズデーに大きく拡散された。

彼のHIV陽性のカミングアウトは、HIV陽性者へは勇気を、また人々に正しい理解を与えてくれたに違いない。

 

 


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