旅行で「ホテル」を重視する人も多いはず。
また一口にホテル選びといっても、シティーホテル派、リゾートホテル派、または雰囲気重視といったように、人それぞれ選ぶ基準が異なるものだ。
そこで今回は、旅好きなLGBT業界の著名人5名に、これまで泊まったホテルの中で一番良かった『マイ・ベスト・ホテル』を紹介してもらった。各ホテルの詳細はブッキング・ドットコムのサイトでチェックしてみて。
レトロポップな異国情緒あふれるホテル by 松中権
トルコ|イスタンブール「キベル ホテル」
Photo via : Booking.com
私のマイベストホテルは、トルコにある「キベル ホテル」です。
このホテルを選んだ一番の理由は、ロケーション。イスタンブールの色々な史跡に歩いて訪れることができます。古いオスマン様式の建物をレトロポップにリノベーションした建物で、石畳の街を歩いていたら、小洒落たカフェと見間違えて通り過ぎちゃうかもです。
扉を開けると、ロビーや廊下の天井を埋め尽くす、色も形もカラフルなランプたち。ぼーっと眺めているだけで、どこかにタイムスリップしてしまいそうな不思議な空間。
僕のオススメは、中庭でチャイを飲みながら読書(というか、昼寝)。値段も良心的なので、トルコ好きのリピーターが多いそうですよ。
松中権
認定NPO法人グッド・エイジング・エールズ代表。 2017年6月末に16年間勤務した電通を退社し、二足のわらじから専任代表に。「LGBT と、いろんな人と、いっしょに」をかけ声に、インクルーシブな場づくりを行う。旅行先の街での食べ歩き、飲み歩きが好きなので、ホテルは利便性重視でコンパクト派。 http://goodagingyells.net
サファリで非日常を体験する贅沢ロッヂ by 上地牧人
南アフリカ|ポートエリザベス「シャムワリ ゲーム リザーブ」
Photo via : Booking.com
僕のお気に入りは、南アフリカのポートエリザベスにあるロッジ「シャムワリ ゲーム リザーブ」。サファリ付きのホテル(ロッヂ)は、広大なサバンナの中にポツンと存在していて、非日常を体験できます。
アフリカらしいサファリ体験は朝晩の1日2回。日中は動物が活動しないので、その間はサバンナを見渡すプールに入ったり、スパをしたり、本を読んだりのんびり過ごす。夜は星空の下で、ワイルドなBBQディナーも楽しむ。
21世紀とは思えない大自然のど真ん中で味わうワイルド体感は、一生忘れられない思い出です。
上地牧人
ジェンクシー編集長。グラフィックデザイナー&イラストレーターを経て、2012年よりジェンクシーを立ち上げる。趣味は旅行と各都市のゲイ雑誌収集。高級感のあるホテルよりも、その土地らしい雰囲気のあるホテルが好み。
ゲイがオーナーのLGBTフレンドリーホテル by オガワチガ
アメリカ|ポートランド「ジュピター ホテル」
Photo via : Booking.com
ゲイがオーナーの「ジュピター ホテル」。ここでは、セクシャリティとかあえて考えることもない位、ゲイやビアンが当たり前。
ホテル併設の24時間オープンのダイナーに、地下のライブハウスは大人気で毎晩行列!毎晩爆音!なのに中庭には焚き火でしっぽり。バーの内装もすごくイケてて、自然テイストだけど決してダサいログハウス風ではない。
このホテルがあるポートランドは、全米住みたい街No.1に選ばれていて、でも実はストリップクラブの数も全米No.1!
気にしてチェックしてたらフツーにそこら中にたくさん。昼から健康的にオープンしている(笑)ナイキの本社も近く、自転車ラブな人達がヌードで自転車レースをしたり(笑)
大自然と街と人間の調和だけでなく、いろいろな振り幅やチョイスがある。人は人、自分は自分。でも、そんなことあえて考えたのは帰国後。滞在中はとにかく楽しくて、居心地良かったです。
※6月のゲイパレードの時期にポートランドトラベルの招待で宿泊。
オガワチガ
日本初のWOMEN ONLYイベント「GOLD FINGER」は今年26周年を迎え、同名のバーを新宿二丁目で経営。バー&イベント運営にとどまらず、 BEAMSらファッションブランドとコラボを行うなど、二丁目内外で活躍中。先日開催された伊勢丹でのGOLD FINGER POP UP SHOPも大成功!
www.goldfingerparty.com
エーゲ海を見ながらの朝食はプライスレス by Koh
ギリシャ|サントリーニ島「ポルト フィラ スイーツ」
Photo via : Booking.com
ギリシャ・サントリーニ島にある「ポルト フィラ スイーツ」は、これまでのマイ・ベスト・ホテルですね。
エーゲ海を見下ろす崖にあって、部屋のルーフバルコニーが最高でした。朝起きてドアを開けたら、そこにはエーゲ海が全面に広がっています。朝食はバルコニーまで運んでくれ、濃厚なギリシャのヨーグルト、フルーツ、温かいハーブオムレツと、とてもヘルシー。メニュー以上に、朝のエーゲ海の静寂と一緒に朝食が取れるのはプライスレスな贅沢体験でした。
ホテルに併設されたプールからもエーゲ海を臨めるのですが、夕焼けで紫色に染まる空が見れる夕方サンセットから、夜にかけて入るのがオススメですね。
客室はというと、白い石釜のような感じで、その石の質感とファブリックの合わせ技がなんとも清々しく、かつ優しくもあって、決して広くはないけど居心地はとても良かった。カップル旅にオススメのホテルですね。
Koh
起業家。IT企業を経て独立。LGBTフレンドリーなイベント会社RainbowEventsにて、VITA、Goddess等のイベントを運営するほか、様々なソーシャルイベントのプロデュースも行う。趣味はクラビング、スキューバダイビング、旅行、テニス。こじんまりとして、肩の力が抜けるような「ゆるさ」と、ホストのさりげない気遣いとの両方が感じられるホテルが好み。 http://www.rbwevents.com
街と自然が共存するバンクーバーならではのホテル by かずえちゃん
カナダ|バンクーバー「フェアモント パシフィック リム」
Photo via : Booking.com
僕のターニングポイントとなったカナダ留学。バンクーバーは本当に自然が多く、街と自然が上手く共存している都市だと思います。このホテル「フェアモント パシフィック リム」は、ダウンタウンの中心に位置し、どこへ行くにも便利!
そして目の前にはコールハーバーがあり眺めも最高。市民から愛されているスタンレーパークも徒歩圏内でアクセス抜群。
街も自然も両方楽しめる、バンクーバーに訪れる人には是非オススメしたいホテルです。
かずえちゃん
チャンネル登録者数5万超の人気YouTuber。約3年間のカナダ生活を経て感じた「もっと自分らしく生きたい」を伝えるため、そして多くの人にLGBTを知ってもらうべくYouTubeにて動画配信を行う。東京を拠点としながらも「暮らすように旅をする」をコンセプトに世界中を旅するトラベラーの一面も。
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