映画『名探偵ピカチュウ』の主人公を演じた俳優ジャスティス・スミスが、俳優ニコラス・アーシャとの交際を自身のインスタグラムで明らかに。そして、現在起こっている「#BlackLivesMatter(黒人の命も大切)」のデモ抗議に対しても意見をのべた。ジャスティス・スミス(左)、ニコラス・アーシャ(右)ジャスティス・スミスはNetflixドラマ『ゲットダウン』で一躍有名になり、『名探偵ピカチュウ』の主人公役でブレイク。次回作は『ジュラシック・ワールド』シリーズの出演も決まっている。 そんなスミスは、6月6日に自身のインスタグラムを更新。その内容は、現在世界中で行われている反人種主義に関するデモで、黒人クィアやトランスジェンダーの存在を忘れてはならないと抗議者に呼びかけるもの。それに絡めて自身も「クィアである」とカミングアウトした。黒人ストレートだけでなく、黒人のトランスジェンダー、クィアの命も大切 この投稿は最近のアメリカ、ニューオリンズ州での「#BlackLivesMatter」のムーブメントに彼自身が実際に参加した経験を綴ったもの。このようにコメントをした。 「デモの参加者たちは、もし僕とアーシャ(恋人)が #BlackTransLivesMatter(黒人トランスの命も大切)運動や、#BlackQueerLivesMatter(黒人クィアの命も大切)運動を起こしたとしても参加しないだろうね」 「黒人クィアである僕自身、#BlackLivesMatterの抗議運動に熱心に参加していながらも、黒人のトランスジェンダーやクィアについては全く言及しない人々にがっかりしていた」 「もし、この抗議運動に黒人クィアが含まれていないのであれば、これは反黒人主義と同じだ。僕はこれを繰り返し伝えたい」 投稿の中でスミスは、今年5月にフロリダ州タラハシーで警察に銃殺された黒人トランスジェンダーであるトニー・マクデイド氏の事件についても触れた。米NGOによれば、アメリカで殺害されたトランスジェンダーは今年だけで12人目だという。 「もし今自分がしている抗議運動が、#TonyMcDade(殺害されたトニー・マクデイド氏)のように黒人トランスジェンダーであるという部分は無視され、ただ黒人ストレート男性の状況が良くなればいいと思っているなら、それは反黒人主義と同じこと」「僕たちがこの問題について声を上げていけば、状況は少し進歩するだろう。抗議運動は単なるアピールではなく、僕たちが初めから持っているべき権利を要求しているだけのことだから。それは迫害や暴力を受けずに、公の場で当たり前に生活ができる権利をね」 この投稿をInstagramで見る@nckash and I protested today in New Orleans. We chanted ‘Black Trans Lives Matter’ ‘Black Queer Lives Matter’ ‘All Black Lives Matter’. As a black queer man myself, I was disappointed to see certain people eager to say Black Lives Matter, but hold their tongue when Trans/Queer was added. I want to reiterate this sentiment: if your revolution does not include Black Queer voices, it is anti-black. If your revolution is okay with letting black trans people like #TonyMcDade slip through the cracks in order to solely liberate black cishet men, it is anti-black. You are trying to push yourself through the door of a system designed against you, and then shut the door behind you. It is in our conditioning to get as close to whiteness, straightness, maleness as we can because that’s where the power is. And if we appeal to it, maybe it’ll give us a slice. But the revolution is not about appeal. It is about demanding what should have been given to us from the beginning. What should have been given to black, queer, and trans individuals from the beginning. Which is the right to exist. To live and prosper in public. Without fear of persecution or threat of violence. There is so much tragedy on the timeline these last couple of days so I added some photos of me and Nic to show some #blackboyjoy #blacklove #blackqueerlove You’ve been my rock and guiding light through all of this and I love you so much. I know that on the other side of this Is change, though the fight is far from over. #justicefortonymcdade #justiceforninapop #justiceforgeorgefloyd #justiceforahmaud #justiceforbreonna #sayhername #defundthepolice #endwhitesupremacy Justice Smith(@standup4justice)がシェアした投稿 – 2020年 6月月5日午後8時37分PDT 投稿の2枚目以降に愛するパートナーの写真をのせたスミスは、最後はこのように締めくくった。 「君は(ナーシャ)は本当に最高だしすべてを導いてくれる光。心から愛しているよ。黒人を取り巻く問題はきっと変わる。まだまだ僕たちの戦いは終わらないけどね」関連記事|「クィア・アイ」のカラモが語る、ゲイの中の人種差別
ファッションブランド「ディーゼル(DIESEL)」から、LGBTQコミュニティをサポートする「2020 プライドコレクション」が発売された。これまで常にダイバーシティを重視してきたディーゼル。去年に引き続き2回目となるプライドコレクションでは、レインボーが施されたアンダーウェア、ビーチウェア、アクセサリーで構成されており、モデルは実際のLGBTQたちが自宅からリモート撮影で参加したという。ディーゼルらしい黒をベースに、ポップなレインボーカラーがあしらわれており、着ているだけでテンションの上がるアイテムばかり!特にビーチウェアは、プライド期間はもちろんのこと、これからの夏にぴったりだ。今年のプライドコレクションは、LGBTQの中でも特にトランスコミュニティにフォーカスをしており、売上の一部がトランスジェンダーを支援する国際団体「SF LGBT Center」と「TGEU」に寄付される予定となっている。各アイテムは、全国の主要ディーゼルショップほかオンラインショップにて販売中。
歌手カーリー・レイ・ジェプセンと、ダンサーのマーク・カネムラが、オリジナルプレイリスト「Music is Universal: PRIDE x Carly Rae Jepsen & Mark Kanemura」をSpotifyで公開中!現在のプライド月間をお祝いするべく公開されたプレイリストだ。「Call Me Maybe」にはじまり、最近では「Cut To The Feeling」など、ゲイアンセムも多いカーリー。本人もLGBTフレンドリーを公言しており、以前のインタビューでは、「LGBTQ+コミュニティは、私のキャリアライフにとって最高の贈り物の一つ。パフォーマーとしても人間としても多くを学ぶし、ステージに立って愛を広める自信をくれるの」と語っていた。そんなカーリーは、プライド月間をお祝いするべくSpotifyでプレイリストを公開。一緒にチョイスしたのはマーク・カネムラだ!GENXYでも何度か紹介しているマークは、元レディ・ガガのダンサーで、最近はさまざまなダンスが動画がSNSでバズって大人気!この投稿をInstagramで見るMark Kanemura(@mkik808)がシェアした投稿 – 2018年 6月月15日午後12時35分PDTプライベートでも仲の良い2人のプレイリストには、新旧問わずゲイアンセムとして名高い楽曲をピックアップ!カーリーの新曲「This Love Isn’t Crazy」や、クイーンの「I Want To Break Free」、エルトン・ジョンの「I’m Still Standing」、レディー・ガガの「Born This Way」、グロリア・ゲイナー「I Will Survive」などなど。気分があがること間違いなしのプレイリストを聴いて、プライド月間を一緒にお祝いしよう!Spotify プレイリスト「Music is Universal: PRIDE x Carly Rae Jepsen & Mark Kanemura」
イスラエルのテルアビブに住んでいます、がぅちゃんです。アジア大陸で最大のパレードが開催される「テルアビブ・ゲイプライド/Tel Aviv Gay Pride 」。概要・歴史・背景など解説しつつ、約25万人が参加するパレードの様子を紹介。さらに、キャパ1500名の会場が埋まる夜のゲイクラブイベントも紹介します。テルアビブ・ゲイプライドの動画。中東・北アフリカで最もゲイフレンドリーな都市「テルアビブ」イスラエルという国は中東地域にあるものの、人権意識や政治意識は欧米先進国に近いものがあります。ときに、首相がゲイコミュニティ(LGBTコミュニティ)を擁護する声明を英語で発表することもあります。レインボー仕様のイスラエルの国旗。そんなイスラエル最大の経済都市であり、地中海に面するビーチリゾートとしても知られるのが「テルアビブ/Tel Aviv」。首都のように機能しており、各国の大使館もあります。直行便で数時間の距離の欧州では、「ゲイフレンドリーな都市」としても知られています。テルアビブの大通り(Allenby Street)にあるゲイバー「アポロ」。テルアビブでは、日常的にレインボーフラッグを目にします。また、観光客が集まる中央区にはゲイビーチ(ヒルトンビーチ)もあります。ゲイビーチはゲイツーリズムの人気スポットであり、ゲイフレンドリーなテルアビブのランドマークと考えられています。休日のゲイビーチ。レインボーの屋根がトレードマーク。「テルアビブ・ゲイプライド」の概要パレード当日の様子。テルアビブで毎年6月に開催されるのが「テルアビブ・ゲイプライド/Tel Aviv Gay Pride」。そもそもゲイフレンドリーなテルアビブですが、この時期の街にはレインボーのアイテムがこれみよがしにディスプレイされます。 (ゲイバーではない)ビーチ沿いのレストラン。ゲイビーチ沿いの遊歩道。駅の広告。@Tel Aviv-HaShalom駅テルアビブで最も歴史がある「ヤッファ旧市街」。ショッピングモールの「ディゼンゴフセンター」。日本でいう「三越」みたいな場所。ディゼンゴフセンターでは、臨時の男性用下着売り場が展開している。景色のレインボーかぶりもしばしば。奥の店はコンビニ(のようなチェーンスーパー)。パレード(テルアビブ・プライド)の参加者は約25万人と、アジア大陸では最大です。テルアビブの人口は約45万人なので、それはつまり、人口の半数に匹敵するパレードが行われるという状況。パレード当日は、行進ルートの外の街の様子も明らかに変わります。お祭り気分な人たちがそこらじゅうにいる。「ゲイゲイしい縁日」といった雰囲気。子供のおもちゃ屋もレインボーフラッグを販売。レインボー仕様の「かぶる傘」はわりとポピュラー。テルアビブ・ゲイプライドの歴史イスラエルで最初のパレードは1979年。このときは抗議活動としての集会だったそうで、市役所がある「ラビン広場」で開催されました。ラビン広場は国内ではデモの定番スポットで、2018年には、10万人規模の「世界初のLGBTストライキ*」もそこで実施されました。*デモの様子。多くの企業がストライキ参加のために有休を許可したことでも有名。ラビン広場は、国内の政治や社会の変動を象徴するような場所です。その文脈は深く、過去には首相が大衆の面前で殺害されたりしています。イスラエルにおけるゲイプライドは、その始まりからして、メジャーな社会活動と同列という認識なのかもしれません。パレードの開催期間パレードは毎年6月の第2金曜日に開催されます。この日を挟む週末(木〜日)が、プライドウィークとして盛り上がる期間です。イスラエルの週末は金・土ですが、テルアビブは観光客が多いので、ゲイクラブイベントが土曜の夜も開催されたりします。パレード前夜のゲイクラブイベントの様子(後述)。パレードの行進ルートスタート地点とゴール地点は、毎年ほぼ同じです。出発地点が「ゲイセンター/Tel Aviv Municipal LGBT Community Center」付近で、ゴール地点が「チャールズクロア公園/Charles Clore Park」付近。12時頃にスタートし、2〜3時間後にゴールします。パレード当日の、スタート地点付近の雰囲気。@ロスチャイルド通り普段のチャールズクロア公園。パレード後は、ここで大きな音楽ライブが開催される。ルートは年によって微妙に変わりますが、公式サイトで説明が記載されたり、当日のグーグルマップに虹色で表示されたりします。万人が容易に把握できるようになっているはずなので、混乱することは特にないと思います。 パレードの行進ルートの「海岸通り」の様子。(開始約1時間前)臨時の売店も多い。水、ビール、フルーツは定番。パレードを確実に鑑賞でき、かつ盛り上がる場所が、ビーチ沿いの海岸通り「Retsif Herbert Samuel」です。ここにいれば何かを見逃すことはないと思います。海岸通りの北部のマクドナルド前は、パレードの前も後も(というか終始)お祭り騒ぎといった様子。 北部のマクドナルド付近にある、「エルサレムビーチ」の前の横断歩道。ビーチでは、レインボーフラッグがチベットの祈祷旗「タルチョ」みたいになっている。地元のおっさんも(この日ばかりは)レインボーフラッグを売りさばく。海岸通りでパレードを待つ子供達。若い人が多い。若い人が多い!マクドはババ混み。(関西弁で「とても混んでいるマクドナルド」の意味)テルアビブ・ゲイプライドのスケジュールまとめパレード開催日:6月の第2金曜日パレードの時間:昼12時から約2時間パレードのルート:「ゲイセンター」〜「チャールズクロア公園」パレードが盛り上がる場所:「Retsif Herbert Samuel」通りプライドウィーク:パレード開催日を挟む週末(木・金・土・日)※詳細・最新情報は公式サイトでのチェックが確実です。パレードの実際の様子パレード開始後の海岸通り(Retsif Herbert Samuel)は、動くダンスクラブのような状態になります(イスラエル人はダンス慣れしてる)。興味ぶかいのは、本当に老若男女が参加/鑑賞しているというところ。ゲイプライドが大衆にリーチしているさまが感じられます。乱舞する熊系ゲイたち。ダンス慣れしていた少女たち。みんな思い思いに体を動かしてる。「ダンスバトルするノリ」を量産していたドラァグクイーンたち。L・G・B・T・老・若・男・女。おばちゃんやおじちゃんも突っ立って見てる感じが良い。イスラエルならではの政治的主張パレードの本質はやはり抗議活動。LGBTに関する政治的主張にも存在感があります。有名なのが「ピンクウォッシュ/ Pinkwashing」。「イスラエルがゲイフレンドリーを利用してパレスチナ問題*をうやむやにしている」という国際的な指摘のことです。*パレスチナ問題とは「イスラエル国がパレスチナ国を実効支配している」という、見方の一つです。(あえて無理矢理)ご近所トラブルの「樹木の越境」で例えるならば、越境先で自家製フェンスをこしらえ、相手の庭に植物を植えるところまでいってるような状況。あくまでも「ピンクウォッシュ」を批判する、LGBTの団体。ピンクウォッシュするためにパレードしてないぞ*という、カウンタープロテスト。「イスラエルによるパレスチナの実効支配に反対」も示唆。表記は英語とアラビア語。彼らの主張はこうです。「イスラエルがピンクウォッシュでうやむやにしてる……とされる問題を、我々イスラエルのLGBTはうやむやにしない」という、思慮と文脈が深い内容。イスラエルのパレードだからこそ説得力がある主張にも思えます。パレスチナには同性愛が違法な地域もあり、LGBTに対する差別は顕著と言われています。苦境から逃れるようにイスラエルにやってきたパレスチナ人も存在し、それについては「パレスチナのLGBTを受け入れる寛容なイスラエル」という見方も存在します。テルアビブで暮らすパレスチナ人のゲイ3名についてのドキュメンタリー「Oriented」。国内最大級のゲイクラブイベント「ビーフ」ビーフの様子テルアビブ(つまりはイスラエル)を代表するゲイイベントの「ビーフ/Beef」。2018年のパレード前夜は、世界的にも有名なクラブ「Haoman 17」で開催されました。プライド期間中で最大級のゲイクラブイベントであり、EDMのフェスような雰囲気です。 パレード前夜は、ビルの光も妖しくうねっていた。(ふだんは光ってない)ビーフの会場「Haoman 17」のエントランス。オープン前からひとだかり。オープン直後の、会場1Fのメインフロア。空から木が生えている。舞台のスクリーンには「BEEF Tel Aviv」の文字。舞台に牛とDJ。(羊もいる)栄養ドリンク「XL」を飲む人。(XLはイスラエルのレッドブルのようなもの)舞台スクリーンの対岸にバーがある。野菜以外は注文可能。カクテル一杯50シェケル(1,500円)が相場。他にもバーエリアがある。屋外の様子。(ホットドッグなどの屋台もある)注意ビーフはあくまでもクラブイベントなので、ドイツ・ベルリンの「ラボラトリー/Lab.Oratory」のようなセックスクラブ営業は行われていません。ただし、簡易ダークルーム(ハッテンスペース)が設置されることはあります。トイレにはハッテン禁止の張り紙があった。(意訳:個室は一人一つ)テルアビブでのイベントスケジュールは(日本と比べると信じられないくらい)臨機応変に変更されたりします。詳細や最新情報の把握は、公式サイトでのチェックが確実です。以下にスケジュールをまとめておきました。 テルアビブ・ゲイプライドのスケジュールまとめパレードのスケジュール・開催日:6月の第2金曜日・時間:昼12時から約2時間・ルート:「ゲイセンター」〜「チャールズクロア公園」・盛り上がる場所:「Retsif Herbert Samuel」通り※詳細・最新情報は公式サイトにてビーフのスケジュール・開催日:パレードの前夜・時間:23時〜・料金:100シェケル(3,000円)・会場:Haoman 17:Abarbanel St 88, Tel Aviv-Yafo※詳細・最新情報は公式サイトにてがぅちゃんの他の記事はこちら >>
デンマークの首都・コペンハーゲンに行ってきました、がぅちゃんです。人権に関するイベントとしてはデンマークで最大の「コペンハーゲン・プライド/Copenhagen Pride」。現地の観光名所などに触れつつ、パレードや関連イベントの様子を紹介します。デンマークのコペンハーゲンについてデンマークは北ヨーロッパに位置する、(ほぼ)島国です。面積は日本の九州ほどで、人口は約570万人。 世界幸福度ランキングでは常に上位(だいたいいつも3位以内)で、2008年は世界一位でした。「世界で最も幸福な国」と、よく言われています。デンマークの位置。デンマークには400以上の島があり、主要なものだけでも約20島あります。地域を島で分割して捉えるタイプの国なので、これに関しては、米国のハワイ州にも似ています。首都の「コペンハーゲン/Copenhagen」は、「シェラン島/Zealand」の東の端に位置します。コペンハーゲンの街並み。コペンハーゲンはデンマーク最大の都市であり、市内の人口は約63万人。地名には「商人達の港」という意味があるそうで、上品な港町といった佇まい。食の観点からも注目されていて、「世界のベストレストラン50」で1位に輝いた「ノーマ/noma」は有名。レストラン「ノーマ/noma」。コペンハーゲンの観光名所5つ 1 ニューハウン/Nyhavnコペンハーゲンの代表的景観としても有名な、港のエリアです。450メートルほどの港に並ぶ、カラフルな建物が特徴的。 通りに飲食店も並び、常に賑わっています。カラフルな建物とカフェ。路上で演奏するプロのミュージシャン。2 ストロイエ/Strøget約1km続く大通りで、コペンハーゲンのダウンタウンのようなスポットです。「歩行者天国の通り」として世界最長/最古という説も存在します。トルコ・イスタンブールの「イスティクラル通り」を彷彿とさせる。バイクタクシー(Rickshaw)の運転手。他国の観光地みたく、うるさく客引きしない。3 人魚姫の像/Den lille Havfrueデンマークを代表する作家「ハンス・クリスチャン・アンデルセン」の代表作「人魚姫」をモチーフにしたブロンズ像です。人魚姫はディズニー映画「リトルマーメイド」の原作。人魚姫の像。(リトルマーメイドのアリエルのモデルと言ってよいのかもしれない)「人魚姫の像」をひたすら撮影するためのスポットと化している。4 チボリ公園/Tivoli世界最古の遊園地(1843年に建設)の一つで、来場客は年間約350万人。ウォルト・ディズニーがここを訪れてディズニーランド作りの参考にしたエピソードも有名です。隙のない庭園。絵本とかでしか見たことないような、メルヘンチックなお菓子が売られていた。5 クリスチャニア/Christianiaヒッピーでアナーキーな自称国家として知られる、伝説的なスポットです。約千人が(ほぼ)自給自足で暮らしており、ゲイセンター「Bøssehuset/Gay House」も存在します。クリスチャニアの国旗。敷地内は広大なキャンプ場のような空間。エントランスにあるスケートパーク「ALIS Wonderland(=不思議の国のアリス)」。デンマーク最大級のイベント「コペンハーゲン・プライド」約35,000人がパレードに参加する(鑑賞者を含むと約60万人の動員)。コペンハーゲン・プライドは、人権に関するイベントとしてデンマーク最大規模。起源は、1996年に開催された「ユーロ プライド/Euro Pride」です。1998〜2003年は「マーメイド・プライド/Mermaid Pride」 、2004〜現在はコペンハーゲン・プライドと呼ばれます。コペンハーゲン・プライドの理念は明確で、”「可視性」「理解」「形あるものとして実感可能な結果」を確実なものにすべく、LGBT(LGBTQIA+)コミュニティための活動やイベントを実行する” というもの。ビジョンは「皆が愛と生活を自由で安全にできる世界」。コペンハーゲンプライドで行進する、イスラエル/ユダヤ人のコミュニティ。コペンハーゲンプライドは、アジア最大のイスラエルのゲイプライドよりは規模が劣りますが、後者は大いなる矛盾を孕むために理念(=批判)がブーメランしてビジョンも霞みがち。それに対し、前者は素行が担保する信憑性で、あっけらかんと筋が通った印象。コペンハーゲン・プライドのパレード。コペンハーゲン・プライドは、ヨーロッパのレインボープライドとしては遅めの8月中旬に行われます。プライドウィークの間は、「市庁舎前広場/City Hall Square」が「プライド広場/City Hall Square」となって盛り上がります(後述)。余談ですが、1989年に世界で初めてシビルユニオン(法的に承認されたパートナーシップ制度)を導入したのがデンマーク。これに伴い、世界初の合法的同性カップルとなったのがデンマークのゲイカップル(Axel氏とEigil氏)とされています。So proud to be the 1st country to allow registered partnerships between people of the same sex in 1989! Axel and Eigil Axgil were the first gay couple to enter into a registered partnership anywhere in the world pic.twitter.com/KggRUWWhh9— Denmark in USA (@DenmarkinUSA) June 8, 2018「パートナーシップ制度」と「Axel氏とEigil氏」に関する、デンマーク大使館のツイート。パレードの実際の様子土曜の昼13時にプライド広場(市庁舎前広場)からパレードが出発し、周辺の大通りを2時間ほど行進します。パレードを待つ人々。通行人をしばし見送る。(右は現地でよく見る自転車。カゴに子供を乗せる)ドラァグクイーンたちを乗せた、いかついトラック。マリメッコのようでマリメッコでない、花柄のトラック。(マリメッコはフィンランド )トラックの先端には「人魚姫の像」。人魚姫の像(を模した像)。本物の人魚姫。ある意味では本家「アリエル」。ダルメシアン柄のファミリー。タケコプター……ではなく、欧米のオタク界隈発祥の「propeller beanie」。クリリン……と呼ぶには無理がある、僧侶。キリスト教徒のコミュニティ。(Her Kommer de Hellige=聖者のお通り)LGBT難民をサポートするコミュニティ。クリスチャニアのゲイセンター「Bøssehuset/Gay House」。(旗が国旗柄)BDSMコミュニティ。おっぱいが出ている。見切れるゼンタイ着用者。ドロヘドロみが強いファッション。(ドロヘドロは林田球の漫画)ピカチュウ。(欧米の各ゲイプライドに2〜3匹はいる)デンマークのファッションブランド「Gustav」のゲイ向け香水「Fabulous」の宣伝車。「Fabulous」のCM。目がくらむほどのゲイゲイしさ。プライド広場(市庁舎前広場)の様子コペンハーゲンのプライドウィークは、プライド広場が中心となってイベントが開催されます。昼夜問わずフェス会場のような雰囲気です。入場制限はありません。午後の様子。バーではお酒も売っている。カクテル1杯650円(40デンマーククローネ)。いつも何かしらライブが開催されている。昼は主に音楽ライブ。夜は主にドラァグクイーンショー。ほんとうに老若男女の客でにぎわう。会場は音と光で通行人をかき集めていた。虹色のビルは「デンマーク産業連盟本部/DI」。コペンハーゲンの治安について東京よりは治安がよい印象だったので、観光の際は(夜も)特別な心配をする必要はないと思います。プライド広場となっている市庁舎前広場は人通りも多く、セブンイレブンやマクドナルドなども近くにあるので、長時間たむろしやすかったです。 セブンイレブンの看板もレインボーになっていた。コペンハーゲン・プライドの概要・開催期間:8月中旬・パレードの開催時間:土曜の13時〜2時間ほど・パレードの出発地点:市庁舎前広場・詳細はHPにてがぅちゃんの他の記事はこちら >>
米・マサチューセッツ州サマービル市が、新しい条例の中で「ポリアモリー」の関係を公的に認めた。アメリカでは初となる。ポリアモリーとは、3人以上と恋愛や交際をすること。また一対一にとらわれない恋愛観を指す。ポリアモリー(複数人の恋愛)の対義語がモノガミー(一対一の恋愛)だ。Photo via : advocateポリアモリーを含む新しいパートナーシップ条例は、サマービル市議会にて満場一致で可決。ジョセフ・カータトーネ市長が署名した。ポリアモリーのカップルでも「パートナーシップ制度」を利用することができ、登録するとパートナー関係にある全員が、病院での面会や、市の健康保険などにも登録できる。また民間企業においては、パートナーに対する福利厚生も受けることができる(実施するかは各企業次第)。3人以上の家族の形は新しいものではなく、以前から世界各地でみられている。もちろん日本でも。>>タイ、男3人で同性婚ならぬ『3人婚』挙式が話題に>>3人で付き合うゲイカップル。型にはまらない愛のカタチとは?これまで個人間の思想とされてきたポリアモリーが、公的に保証されるというのは先進的な取り組みだ。