「ディーゼル(DIESEL)」が、2017年春夏キャンペーン動画を公開した。
キャンペーン動画は、「MAKE LOVE NOT WALLS(壁を作るのではなく、愛を作ろう)」と題し、トランプの政策(米国・メキシコ国境沿いの壁建設)への問題提起となっている。
アメリカとメキシコを隔てる壁。これをあらゆる「障壁」として表現。
人種、性別、セクシャリティ、年齢、あらゆる「壁」を取り払うべく、キャンペーン動画では虹色の戦車「ラブ・タンク(愛の戦車)」が登場し、壁をハート型に打ち抜くのだった。
また、ゲイカップルの同性婚も描かれており、エモーショナルな内容は必見だ。
撮影はオープンリーゲイの米写真家デビッド・ラシャペル(David LaChapelle)が担当。
ラシャペルらしい、色彩美とユーモアのセンスを取り入れた秀逸なキャンペーン動画だ。
ちなみに、最初に登場しダンスを踊る男性は、世界的有名なバレエダンサーのセルゲイ・ポルーニン。彼とデビッド・ラシャペルは、以前、ホージアの楽曲でコラボレーションをしていた。
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さらに、『ル・ポールのドラァグレース』シーズン3の王者ラジャや、トランスジェンダーモデルのレイス・アシュレイといった、LGBT界のスターたちも出演している。
自身もオープンリーゲイであるアーティスティックディレクターのニコラ・フォルミケッティ氏は、「ディーゼルは憎しみに対して強く反対の意を唱えています。愛と共生は、私たち全員が暮らしたくなる社会、そして私たち全員にとってふさわしい未来を創造する上で必要不可欠なものです」と述べている。