Written by 英司(コラムニスト)
4月はバンコクの水掛け祭り「ソンクラーン」がありました。タイの国民的行事であるソンクラーンに合わせて毎年、世界有数とも言える巨大なゲイイベントgCircuitが開催されています。
今年はgCircuitが始まって10周年ということもあり、筆者の友人でもバンコクへ飛んだ友人は少なくありませんでした。(実にシャイニーですね。筆者はそんな友人たちのFACEBOOKを、東京で仕事をしながら指をくわえて見ていました…笑)
国内外問わず、あちこち旅行に出かける友人をよく見かけます。かく言う筆者も割と旅行好きで、近場が多いものの社会人になってからはちょくちょく旅行に出かけるようになりました。
ひとつ言えることとしては、「ゲイとして出かける旅行はとにかく楽しい!」ということ。まだその楽しさを味わったことのない人も含め、世のゲイが旅の魅力に魅せられてしまう理由を考えてみました。
■理由1 一人旅にでかけたはずなのに帰る頃には何人も友達が増えている
ゲイの中には自分で飛行機や宿を手配して旅に出る一人旅の自由旅行派の人も多くいます。それなりに豊かな国の首都や大都市に行けば、必ずと言って良いほどゲイバーやゲイクラブが存在しています。
東京の新宿二丁目やサンフランシスコのカストロストリートのように、ゲイ関連の店が1つの区画に集中しているような都市もあれば、ゲイバーなどがひっそりと街のなかに点在している街など、その形態はさまざまです。
筆者はいつも、空港についてホテルで荷解きをしたら、周辺を散策。コンビニの場所や両替所の場所を確認して、夜になると必ずと言って良いほど現地のゲイバーやゲイクラブに行くことが多いです。
東京で行きつけのバーやクラブに行けば大概誰か知っている人に会うのとは対照的に、異国の言葉が飛び交う中、そこは知っている人は誰一人として存在しない空間。
カウンターに行って片言の英語でお酒を頼み、ほろ酔いになってきたら気も大きくなってきます。海外旅行では誰も咎める人はいません。友達になりたい人(つまりイケメン・笑)がいたら、遠慮なく話しかけてみましょう。ダメなら凹まずに他の人にアタック!(笑)
そうこうしているうちに、誰かしら友達になってくれます。今は便利なもので、FACEBOOKのアカウントで繋がっておけば、気軽にチャットができる世の中。アジア圏ではLINEもインフラ化しているので、より交換がしやすいでしょう。
運が良ければ、次の日も遊んでくれたり、いろいろと楽しい場所を教えてくれたりもします。ある意味現地のゲイバーやクラブというのは、中国人にとっての中華街のようなもので、そこに行けば誰かしら仲間がいて、出会いがある場所。
地元の人と「セクシュアリティ」という共通点だけで繋がりあえて、パッケージツアーで販売されている旅行よりもグっと地元のカルチャーに入り込める旅。こうしたハンドメイドな温かい旅を楽しめるのも、ゲイとして行く旅行の一番の醍醐味でしょう。