年に一度のLGBT映画の祭典『レインボー・リール東京』が今年も開催!
今年は2会場にて開催され、7月7日(金)から東京・表参道の東京ウィメンズプラザホール、7月13日(金)から東京・表参道のスパイラルホールで開催される。
『レインボー・リール東京』とは、国内外のLGBT映画のみを集めたLGBT映画祭。毎年7月の連休時期に開催され多くの観客を集めている。
同映画祭の醍醐味はなんといっても、日本未上陸の海外作品が多数ラインアップする点だ。
海外では毎年数十~100近くLGBTをテーマにした作品が発表されているが、日本で劇場上映される作品はほんのわずか。
今年は日本初上映15作品を含む21作品がラインナップするということで、その中から編集部オススメの4作品を紹介していこう。
ゲイ俳優アラン・カミングの名演が光る『アフター・ルイ』
『チョコレートドーナツ』の名演や自身もオープンリーゲイの俳優アラン・カミングが、中年のゲイ男性を演じる話題作『アフタールイ』。
主人公はエイズ禍の時代を生き抜いたアーティストで、自由奔放に生きる現代のゲイを苦々しく感じている。しかし魅力的な若者との出会いから徐々に変化が訪れるのだった。
2017年のベストゲイ映画が初上映!『ゴッズ・オウン・カントリー』
英国インディペンデント映画賞、テディ賞のほか、世界中の映画祭で受賞した2017年のベストゲイ映画と名高い『ゴッズ・オウン・カントリー』。
主人公ジョニーは老いた祖母と病気の父に代わり、ヨークシャーにある家族の牧場を営んでいる。日々の孤独な労働を酒と行きずりのセックスで癒やすジョニーのもとに、ルーマニア人移民のゲオルゲが羊の出産シーズンを手伝いにやってくる。初めはゲオルゲを受け入れないジョニーだったが、隔絶された荒野で共に働くうちに次第に心を開いていくーー。
名作ゲイ映画『ブロークバックマウンテン』を彷彿させる無骨な男同士のラブロマンスは必見だ。
南アフリカ伝統儀式「割礼」を描く。過激すぎる内容で上映中止に追い込まれた問題作
第90回アカデミー賞外国語映画部門・南アフリカ代表作品ながら、その過激な内容で同国のメインストリームの映画館で上映中止に追い込まれた問題作『傷』。
南アフリカのコサ人に成人儀礼として伝わる「割礼」。
毎年、10代の少年たちが山奥のキャンプにこもって割礼を受け、先輩の若者たちから大人の男としての規律を学ぶ。工場労働者のコラニはヨハネスブルクから来た少年クワンダの教育係になるが、隠していた秘密をクワンダに知られてしまい…。
事故で植物状態になった息子の”秘密”を知る母。韓国発『移ろう季節の中で』
2016年釜山国際映画祭出品作『移ろう季節の中で』。
夫と別居し、女手一つで高校生の息子スヒョンを育てるミギョン。数年後、兵役を終えたスヒョンは親友ヨンジュンとの旅行中に交通事故に遭い、植物状態になってしまう。罪の意識を抱えながら献身的にスヒョンの看病をするヨンジュン。やがてミギョンは二人の秘められた関係に気づくーー。
韓国のベテラン女優ペ・ジョンオクと端正なルックスで人気を集める若手俳優イ・ウォングンの繊細な演技が光る。
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『レインボー・リール東京』だけでしか観られない作品が多数ラインナップしているので、何本かハシゴして観るのも楽しい。
また、毎年人気作品は立ち見が続出するなど大変混み合うため、事前に前売り券を購入することを強くオススメする。
その他の詳しい情報は映画祭公式サイトをチェックしてみて。